Excelでリセッションバーを作る

リセッションバーとは下の図のように、不況の時期を示すグレーの部分である。

公式の景気循環日付は以下のウェブページにある。

日本は

https://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/di/hiduke.html

アメリカは

https://www.nber.org/research/data/us-business-cycle-expansions-and-contractions


まずExcelで対象とする系列のデータの横に不況の列をつける。不況の時には「1」をつける。 


まとめて折れ線グラフを作る

どちらかのグラフにカーソルをあて、右クリックして「系列グラフの種類の変更」をクリック。以下の画面が開く



右下の「不況」の「第2軸」をクリック。さらに不況の「折れ線」を「棒グラフ」に変更する。この2つをしたら、右下の「OK」をクリックすると次の図になる。


 右の軸にカーソルをグラフにあてて右クリック して「軸の書式」設定を選ぶ。


「最大値」を1にする。下の方の「目盛」をクリックして「目盛の種類」を「なし」にする。「ラベル」をクリックして「ラベルの位置」を「なし」にする。

 そうすると、次のように右側がすっきりする。


不況の棒グラフのところにカーソルをあて、右クリックして「データ系列の種類の変更」を選ぶ。そうすると次の画面が開く。


「要素の重なり」を0%にする。次のようになる。

これで終わってもよいが、不況なので、グレーにしたい。
下の図の赤丸のところをクリックすると、「塗りつぶし」と「枠線」を選べる。


「塗りつぶし」をクリックし、「塗りつぶし(単色)」を選び、グレーを選ぶ。さらに「透明度」を薄くすると、水平の補助線が見えるようになる。「枠線」は「線なし」で。

つまり下の図のようにする。

これで完成。
 さらに横軸のラベルが無意味な間隔になっているので、調整してみる。今回は月次データなので目盛は12カ月単位にしたい(つまり、12か、24か、36か…のように)。
 横軸にカーソルをあて右クリック「軸の書式設定」をクリック。そうすると下の画面になる。
 下の「軸位置」を「目盛」にする。
「目盛」をクリックして「目盛の間隔」を12の倍数で選ぶ。これはグラフの大きさによって決める。「目盛の種類」は好みの問題だが、「交差」がわかりやすい。
「ラベル」をクリックして「ラベルの間隔」を目盛の間隔と同じにする。
つまり次のようにする。

そうすると次のようになる。


横軸のラベルが見づらいので立てる。そのためには、軸の書式設定の画面のまま、右上の「文字のオプション」をクリックする(下の図の赤丸)。
続いて、その下の段の、右端をクリック(下の図の緑の丸)
最後に、「文字列の方向」で「右へ90度」を選択する(下の図の青の丸)



そうすると、次の図になる。

ここからさらに、グラフタイトルを書いたり、不要な凡例を消したり、また縦軸のラベルを見やすくしたりするが、それらの説明は省略する。

 今回は不況の系列を第2軸にしたが、第2軸をつくらずに作成することもできる。
その場合は、不況を「1」ではなく、「対象となる系列よりも大きな数字にする。今回のケースは、不況の数字を1ではなく6以上にする。そして、対象の系列と不況の数字で折れ線グラフを作った後、左の縦軸の最大値を6にする。あとは不況の系列をグレーの棒グラフにするのは、先と同じなので説明は省略する。
こちらの方法は右の第2縦軸の調整が不要になるので、こちらの方が簡単かもしれない。また、対象となる系列が複数あって、しかもその中に第2軸を必要とする場合は、この方法でなければできない。例えば次のような場合である。
慣れると、データの種類に応じて、やり方を変えることもできるだろう。
以上。






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