「変容論的アプローチ」における用語

 

 小幡[2009]『経済原論』や[2012『マルクス経済学方法論批判―変容論的アプローチ』に「変容論的アプローチ」があるが、「変容」や「多態化」がどの範囲まで指しているのかが分かりづらい。しかし、2020年のオンライン講演資料では、貨幣についてだけだが、明示されているのでまとめておく。



1のレイヤー:商品から貨幣が導出されるのが「展開」development このときの貨幣は「商品貨幣」

2のレイヤー:商品貨幣が「物品貨幣」や「信用貨幣」として実現されることを「変容」morphism(polymorphism)

3のレイヤー:「物品貨幣」あるいは「信用貨幣」が、金貨幣や兌換銀行券、補助硬貨などの具体的な姿を取るのが「多態化」polymorphism (この語は小幡[2009]の索引による)

これらの3つのレイヤーとは別に、歴史的に「物品貨幣」から「信用貨幣」に移行するのが「発展」historical development

 これらの用法や用語が適切かどうかはここでは問わない。というよりも適切かどうかを検討するためにはまずは、検討するべき用語を確定しておく必要がある。それが上記の表である。


コメント

人気の投稿