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注目

FRB(アメリカ連邦準備制度)の赤字(2025Q2まで)

以前「 FRB(アメリカ連邦準備制度)の赤字 」について 2025Q2 まで更新されたので、グラフを延長する。データ、出所などの説明は以前の記事を参照。 FRBの利息収入( 青い破線 )は2022からほぼ同水準で変動しているが、利息費用( 緑二重線 )が2023Q3から徐々に減少している。それ以外に債権(国債など)と債務(当座預金)の額を考慮する必要があるが、ここでは省略している。財務省への送金前の純所得( 赤い線 )の赤字はかなり縮小してきた。2025Q2も前期比べてわずかだか赤字は縮小し、銀行業資本として正常な状態に戻りつつあるといえる。 なお、用語の対応は、 総利息収入Total interest income、 総利息費用 Total interest expense 財務省への送金前の純所得 Reserve Bank and consolidated variable interest entities net loss before providing remittances to the Treasury 損失の場合は、 Reserve Bank and consolidated variable interest entity net loss before providing remittances to the Treasury   準備預金への利子率 Interest rate on reserve balances (IORB rate)

商品集積体と債権化から信用貨幣を導出する新しい価値形態論:orの関係で結びついた商品集積体を基礎として

 

私の論文「商品集積体と債権化から信用貨幣を導出する新しい価値形態論:orの関係で結びついた商品集積体を基礎として」(『季刊経済理論』 59(1) 2022年4月)が刊行された。

査読では、査読者による査読、修正、再審査など通常の手続きで掲載となったが、最終の掲載決定の通知では、編集委員会からは不満の意思が示された。私の経験では、掲載決定の通知は粛々とされるものだが、今回のようなことは初めてだ。いずれにしても、評価が分かれる内容だ。評価が分かれること自体はいいことだろう。

以前、何度か「orの関係の商品集積体から信用貨幣を導出する新しい価値形態論」としてこのブログの記事にしていたものの完成版になる。

この雑誌の論文はネット掲載になるのは公刊後2年してからなので、ワードで作成した段階のものをPD版をresearchmapにつけておく。

6月提出、11月修正、1月最終修正で今より少し古く、また紙幅や文脈の関係で書けなかったこともある。このブログの「現代資本主義論講義」のページの回:信用貨幣の構造と展開のC.1とC.2項に補足となる内容があるので、必要があれば参照できる。

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