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FRB(アメリカ連邦準備制度)の赤字(2026Q2まで)

以前「 FRB(アメリカ連邦準備制度)の赤字 」について 2026Q1 まで更新されたので、グラフを延長する。データ、出所などの説明は以前の記事を参照。 最近の変化としては目立つのは、準備預金(準備預金に相当する預金)への利子率が下がり、利息費用も減少していることである。財務省への送金前の純所得はプラスになった。 詳しく言うと、FRBの利息収入( 青い破線 )は2022Q2以降、ほぼ同水準で変動しているが、利息費用( 緑二重線 )が2023Q3から減少を続けている。それ以外に債権(国債など)と債務(当座預金)の額を考慮する必要があるが、ここでは省略している。財務省への送金前の純所得( 赤い線 )の赤字はかなり縮小し、2025Q4には黒字になった。傾向的に銀行業資本として正常な状態に戻りつつあるといえる。 なお、用語の対応は、 総利息収入Total interest income、 総利息費用 Total interest expense 財務省への送金前の純所得 Reserve Bank and consolidated variable interest entities net loss before providing remittances to the Treasury 損失の場合は、 Reserve Bank and consolidated variable interest entity net loss before providing remittances to the Treasury   準備預金への利子率 Interest rate on reserve balances (IORB rate)

FRBの長期時系列データ(1915年から2024年)

 アメリカの中央銀行にあたるFRBの資産と負債・純資産。

データは1914年末から2018年までの長期はhttps://centerforfinancialstability.org/hfs/Fed_weekly_balance_sheet_since_1914_data.xlsb

2002年からはFRBのH4.1 https://www.federalreserve.gov/releases/h41/

元は週次データだが月平均に変換。

GDPは四半期の名目GDPをHPフィルターでトレンドを出し、スプライン補完で月次データを作成。GDPは2024年分は線形回帰モデル で予測。



第二次大戦後、政府への債権(国債)と銀行券の額が比較的、近い「銀行兼ルール」と呼ばれる期間がある。リーマンショック後、国債とMBS保有が激増する。 民間非金融企業への債権は1930年ころまでの初期にみられる。銀行への債権はリーマンショック時に一時的に増えるが、この長期時系列グラフではよくわからない。


準備預金の仕組みが2002年と2020年に変わっており、以前は準備預金、それ以降は、銀行に対する準備以外の預金(Owed to banks, other than banks' reserve depositsなどの表記)になるが、ここで同じものとして扱う。

これらのグラフは歴史的概観を有用。詳細な分析はここではしない。
今後、研究会で銀行の準備金の意義を、原理論、現状分析の観点から議論するので、そのための基礎資料とする。


様々な長期時系列データは このサイト https://centerforfinancialstability.org/hfs.php







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